妹と私の闘病日記

原因不明の病に侵された妹と私の気持ちをBlogに書きます

2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

火葬場へ

火葬場までの車の中はボーッとしていて殆ど覚えていない。これから火葬場へ行くんだと言う恐怖も無いくらいボーッとしていた。火葬場へ着いて、すぐに斎場の人に案内され、そのまま中へ…真っ暗で焦げてるような中。そこをずっと眺めていた。この中に入るんだ…

最後の別れ

告別式の朝は暑いくらいの晴天だった。妹の肉体は今日この世から無くなる。ずっとそれがら頭から離れなかった。告別式の前、最後だからとお燗の蓋を開けてくれた葬儀屋さん。妹の近くに座って何も言わず妹を見ていた。眠ったままの妹。本当に今日この世から…

通夜

斎場に着いて祭壇を見て泣きそうになった。綺麗な花。その中に私が選んだ遺影。ピンクの可愛いシツギ。斎場の方が、通夜が始まる前にもう一度メイクを直してあげて良いですよ、と言ってもらったから最後の、皆にお別れする為のメイク直しをした。入念に。綺…

旅のしたく。出発。

2日目は妹の旅のしたくをした。みんなで旅に持っていく物を身に付けてあげた。すっかり硬くなって冷たくなった足には足袋を。涙が出た。そして可愛いピンクのシツギが運ばれてきた。中はレースで妹が好きそうな感じ。今はシツギも選べるんだ…おじいちゃんの…

3日間は…

葬儀屋さんの気遣いと運が良く気温も低く、やっと自宅に帰って来れたのだからと、通夜、告別式は土日に行う事になり、3日間は自宅に安置する事になった。人形のように動かないし、布団で隠れてるけど体は骨しかないくらい細い。それはそうだ…約3年間、何も口…

自宅にて

自宅に着くと母が座敷に布団を敷いていて、そこに妹が寝かせられた。寝ている妹。見てる私。居間では葬儀屋さんと家族が通夜、葬儀の日にちを決める話をしていた。そんな事務的な事は私は話す気にもなれなかった。ただ、寝ている妹を見て、3年半の戦いが終わ…

やっと我が家に…

霊安室に安置された妹を見て改めて妹が逝ってしまったんだ…と実感した。周りにいる人とか、関係無いくらい泣き崩れた。苦しかったんだろう…五体満足だった体がどんどん使えなくなって行き、最後は視界も奪われ意識も殆ど無い状態が1年以上続いて、最後は、大…

6月28日

まだ薄暗い早朝。電話が鳴った。妹が危篤と。転院して4ヶ月、ずっと小康状態を保って来てた。最後に会ったのは亡くなる約1週間前。彼女は意識が無いはずなのに私の声を聞いて何か訴えたい様子だった。泣きそうな…苦しそうな…まさか、それが最後になるなんて…