涙
地域の運動会が日曜日にあった。
妹は、その運動会が大好きだった。
彼女が入院して出れなくなってからも私は出て、終わったらいつも結果を報告しに行ってた。
それは、亡くなる前の年、もう意識レベルが低くても報告した。
亡くなる前の年の去年は奇跡的にウチらの地区が優勝した。
耳元で優勝したよ。と言ったら、うっすらと反応があったのを覚えてる。
今の私達の地区の団結力は妹が生きていた時に比べると最悪だと思う。
疎遠になってしまった仲間。
新しく仲間になった人同士の亀裂。
大人数になったグループを必死でまとめて、疎遠になってしまった彼の事は何も気にしてないふりをして、最後まで頑張った。
なぜか、疲れたからか涙が止まらない。
過去にも戻れない。けど未来なんて分からない。