妹と私の闘病日記

原因不明の病に侵された妹と私の気持ちをBlogに書きます

火葬場へ

火葬場までの車の中はボーッとしていて殆ど覚えていない。
これから火葬場へ行くんだと言う恐怖も無いくらいボーッとしていた。

火葬場へ着いて、すぐに斎場の人に案内され、そのまま中へ…

真っ暗で焦げてるような中。
そこをずっと眺めていた。
この中に入るんだ…と。
もぅ、その時は涙も出ず諦めの方が大きかったのかもしれない。

今の火葬場は昔と違い、事務的に事を済ませていく。
斎場内に全員入ったら、お別れも何もなく、妹は中へ入って行った。
そのままお焼香が始まり、皆は斎場内から出た。

食べ物が、並んでいた待合室。
もちろん食べる気はしない。

喫煙所で、ボケーっとしていた。

1時間くらいで妹の肉体は無くなった。
家族の中から4人、そのままの状態を確認して欲しいとの事で誰がいくとなり、あと1人、無理だった。
今まで妹が病と闘ってきた辛い姿は全部見てきた。

でも、何故か、これだけは無理だった。

集められた妹の骨を見るので精一杯だった。
本当にこんな姿になってしまったんだ…

最後に斎場の人にお願いして、お揃いのネックレスを骨壷に入れてもらい蓋をしてもらった。

病院にいる間、3回誕生日があったけど、金属類は着けてはいけなかったから、最後にネックレスを…と思い、自分で選んだお揃いのネックレスを入れた。