1人じゃ無力
今の妹は生きてる…では無い。
生かされてる…と言った方がいい。
毎日決まった時間に吸引、オムツ変え、胃瘻に栄養を流し込む。
天気のいい日の空。夜の空。人との会話。何も無い。彼女の世界は今どんな世界なんだろう…と、ふと考える時がある。
私は無い物ねだりの普通の生活の素晴らしさを1番噛みしめなければいけないのに彼女が自分の生活から居なくなってからダメ人間になった…
5歳の娘の育児もまともにこなせない。
今までは妹と二人三脚で育児してたから育児に悩む事もなかったんだ…
今は優等すぎる旦那に劣等感を抱いてしまう始末だ。
たまに、消えてしまいたくなる…
自分の存在は何なのか。
妹が本当に居なくなったら…
もしかしたらその想いが心配性な彼女を安心させて旅立たせてあげられないのかもしれない。
私が背負う物。
妹が居なくなった現実。
自分の生活。
自分の娘。
そして、障害を抱えた甥っ子。
この全てを、背負う覚悟を決めて自分の人生を楽しめた時、彼女は安心して旅立てるのかな…