妹の左耳の麻痺とともに、まだ悪化は止まらなかった。
ある日の夜、携帯が鳴った。急を要するから病院に来てくれと…
急いで病院に向かった。
病室に妹のベッドは無く処置室に居た…
妹は呼吸が上手く出来ない状態になっていて、酸素マスクをされながら両目はグルグルと目が回ってるような姿だった。
動揺を隠せなくて廊下にうなだれた。
何で?何でどんどん悪くなるのか…
せっかく頑張ってリハビリして来たのに…何でよ…
看護師さんが言った…当分お話出来なくなるから何か話す事があれば…と。
何を話すの?話しかけても妹の意識は朦朧としている。
名前を呼ぶだけ…それだけしか出来ずに妹はまた、
ICUへ行った。